日本酒ってすごく美味しいですよね。
でもですね。開栓後、すぐに味が変化しちゃうんです。
開栓直後は感動するほど美味しかった日本酒も、次の日飲んでみると、なんだかがっかり・・・という経験をされた方も多いはず。
日本酒は開栓後、空気に触れると酸化して味が変化する
4号瓶や一升瓶は開栓後一晩で飲みきることは難しいです。いくら冷蔵庫に保管しても、開栓後は瓶の中に空気が入り、徐々に酸化して味が変化していきます。
日本酒は温度変化に弱い?
「アルコール発酵」と呼ばれる反応は、酵母と呼ばれる卵型の単細胞微生物(大きさ5〜10μm(1/200〜1/100mm))によって引き起こされます。
酵母はブドウ糖を栄養として、アルコールと二酸化炭素に分解しますが、お米の主成分はデンプン質であり、ブドウ糖は含まれていません。
そこで、最初に麹菌の力を借りて、お米のデンプン質をブドウ糖に分解する工程を設けます。この工程で生成したブドウ糖を栄養にして酵母はアルコールを生み出すのです。
ところが清酒酵母は自分でアルコールを出しておきながら、アルコールに弱いという性質があり(アルコール自体に殺菌作用がある)、アルコール度数が20度にもなると、ほとんどの酵母は死滅してしまうようです。
また清酒が販売されるまでの過程で、上槽(圧搾)、澱引きを経ることにより、醪内に存在する酵母はほとんど濾過されてしまいまいます。
それでもごく僅かな酵母は生存していますが、それらが、清酒の味に与える影響は少ないようです。
そうすると、生酒が冷蔵保管となっている理由は、清酒の風味に影響する成分(酵母以外のなにか)が、温度変化に弱いということでしょうか。
そのため、「生酒」は要冷蔵となっているのはないかと考えています (日々勉強中)。
日本酒の酸化防止に役立つアイテムが「バキュバン」
今回ご紹介する「バキュバンv-15(vacuvin v-15)」は、エア抜き用ポンプにストッパーが一個付属したパッケージ内容になります。
早速バキュバンを使ってみよう!
使い方はシンプルで、ストッパーを日本酒の瓶の口にはめ込みます。
続いてストッパーの上にポンプを乗せ、片手でポンプを押さえながら、もう片方の手でポンプを上下し、瓶の中の空気を抜くだけです。
このバキュバンの素晴らしい点は、瓶内の空気が抜けると、『カチカチ』という音で知らせてくれることです。
ポンプは何回くらい動かさないといけない?
四合瓶の場合、瓶内の日本酒が満杯に近い状態であれば、わずか1〜3回ポンプを上下するだけでエアーが抜けます。瓶内の日本酒が空に近づくにつれて、ポンプを上下する回数は増えていきますが、ほぼ空の状態でも、フルスイングで15回以内のポンピングで瓶内の空気を抜くことができます。
一升瓶の場合、満杯に近い状態では1〜3回、ほぼ空の状態ではフルスイングで30回以内のポンピングでエアーが抜けます(ちと根気が必要)。
ポンプを上下する際、力もそこまで要らないので、力に自信のない方や女性の方でも安心して使えると思います。
試しにストッパーを手で摘んだ状態で瓶を持ち上げてみたのですが、ストッパーが抜けて瓶が落下することはありませんでした! しっかりと密封されているということがお分りいただけると思います。
ストッパーを外してみよう!
ストッパー中央の突起を指で横に倒すとプシュッという音と共に瓶内に空気が入ります。あとはグラスにお酒を注いだら、再度ストッパーを瓶の口にセットして空気を抜くだけです。
開栓したての風味や味はどのくらいキープできるのか?
日本酒の中には、開栓後長持ちするものもあれば、すぐに劣化してしまうものもあるので、一概には言えませんが、空気抜きをしない場合と比べると、確実に味は長持ちします。
個人的な感覚ですと、1週間くらいであれば、開栓初日に近い風味や味を楽しめるかなというところです。
バキュバンを使用して空気抜きをしたとしても、日本酒の熟成は緩やかに進行していきます。日本酒の風味の変化は避けられないものですが、空気に触れた状態で進行する熟成と、空気に触れない状態で進行する熟成とでは、味の変化の仕方が異なります。
バキュバンによる空気抜きと冷蔵庫保存、遮光を併用することで、より、日本酒の劣化を防ぐ工夫をしましょう。
四合瓶(720ml)、一升瓶(1800ml)にも使えます
日本酒は四合瓶と一升瓶が一般的ですが、そのどちらにもバキュバンは使用できます。一合瓶(180ml)と300ml瓶でも使用可能です。
また、瓶の蓋のタイプにはスクリューキャップと栓の2タイプがありますが、どちらでも問題なく使えました。
したがって、一般的な日本酒の瓶であれば、ほぼ使えると思います。
コストパーフォーマンスも良い
アマゾンや楽天でも購入可能です。ショップにより価格はマチマチですが、1200〜1600円程度で購入可能です。