キッカケは「ゆきの美人」をいつでも美味しく飲みたい!から始まった。
私は「ゆきの美人」というお酒が好きで、よく買って飲むのですが、このお酒、とっても繊細で、味がすぐに変化してしまうんですね。開栓初日の感動するほどの美味しさが、次の日になると、薄れてしまうのです(それでも十分おいしいですけどね)。
ゆきの美人に限らず、日本酒は開栓後変質してしまうものですが、ゆきの美人が余りにも美味しいので、いつも同じ味を再現したいと強く感じたのがバキュバンを購入したキッカケです。
ゆきの美人について
「ゆきの美人」を醸造する秋田醸造株式会社は、秋田市の繁華街、川反(かわばた)から程近い住宅街の一角にあります。近くにはあの新政酒造もあります(徒歩5分)。
「ゆきの美人」という酒名から、昔ながらの木造づくりで玄関に杉玉が下がっているようなステレオタイプの「The 酒蔵」をイメージされる方も多いと思いますが、そうではありません。
ゆきの美人は、なんと、近代的なマンションの一階部分に酒蔵があるのです。さらに、四季醸造を可能とする空調設備を備えた、時代の最先端を行くThe ハイテク酒蔵なのです。
秋田醸造は大正8年(1919年)の創業。自社ブランド「旭川」や「竿灯」の他、秋田市内の大手酒蔵向けの桶売りも行なっていましたが、現社長の小林忠彦氏が蔵に戻ってから、酒蔵の敷地にマンションと新蔵を建設。
また杜氏制を廃止し、蔵元自らが酒造りを行い、酒造りも、醸造アルコール、糖類、酸味料といった添加物の使用を一切やめて、純米酒のみを作っているそうです。
仕込み水は往復2時間をかけて、秋田でも屈指の軟水と言われる、太平山麓の水を汲みに行き、洗米は10kgずつザルで手洗いし、製麹は2kgずつ「麹蓋」と呼ばれる伝統的な手法を用い、秋田流の長期低温速醸法にて丁寧に仕込んでいるそうです。
※参考文献:「美酒王国秋田 秋田の酒蔵文化を訪ねて「美酒王国秋田」編集委員会編 (無明舎出版)/美酒復権 秋田の若手蔵元集団[NEXT5]の挑戦 一志治夫 プレジデント社
「ゆきの美人」は私の好きなタイプの日本酒が何かを教えてくれた
私はこれまで色々な日本酒を飲んできましたが、「ゆきの美人」に出会ってから、自分の好きな日本酒がどんなタイプなのかが分かってきました。
「ゆきの美人」の特徴は甘みと酸味の絶妙なバランスだと思います。そして酸味の出方がとても綺麗で心地よい。火入れ、生酒を問わず僅かなガス感があり、その爽やかで軽快な飲み口は、いくらでも杯を重ねられそうなお酒です。
食中酒としても優れており、刺身に良く合います(笑)。和食だけでなく、イタリアンやフレンチにも合うと思います。常飲酒として重宝するお酒です。
私が、ゆきの美人好きな理由の一つに、お酒の「軸」がブレないということがあります。つまり、この蔵のどのお酒を飲んでも、それが「ゆきの美人」だと分かる特長があるということです(独自の酸味の出方と甘み)。
飲んでおいしい!と感じた日本酒があっても、それがキッカケでリピートしたくなるお酒はそう多くありません。しかしながら私にとって「ゆきの美人」は、初めて飲んだ瞬間から、琴線に触れる何かがありました。単純に味や香りだけでは語れない、感性に訴える何かがあるのです(笑)
私はゆきの美人が好きすぎて、先日、ついに前掛けを購入してしまいました(笑)。あまり汚したくないので着用頻度は低いのですが、ゆき美の前掛けを腰にキュッと締めると、テンションが上がって一人でニヤニヤしています。
バキュバンを使ってお気に入りのお酒を愛でよう
みなさんにも、お気に入りの銘柄があるのではないでしょうか? お気に入りのお酒を、バキュバンを使って「シュコシュコ」と手間暇をかけてあげることで、そのお酒に対する愛着も増すことでしょう。一杯一杯心を込めてお酒を楽しみましょう。